日々のお出汁作りのこと
我が家のお味噌汁は、昆布と鰹節と鯖節から取ったお出汁でいつも作っています。近所に昔からある鰹節屋さんで毎回100gずつ買っています。通い始めの時は、何回も買いに来るのは面倒だな~と思い、「200gください。」とお願いしたのですが、お店の方に、「それはご自宅で使われるんですか?もしそうだったら100gくらいじゃないと保存している間に香りが飛んでしまいますよ。」と教えていただいてからずっと100gです。
注文してから目の前で削ってくれる鰹節はとても良い香りで、うちの子はこの鰹節が大好きです。お行儀が悪いですが、買った帰り道で袋に手をつっこんでむしゃむしゃと食べてしまうくらいです。お出汁用とは別に、糸削りという細く削ったものも買っているのですが、冷ややっこやお漬物なんかにかけると美味しいタイプを食べています。
最近では、鰹節好きが認められて?値段の違う鰹節を、お安いのからお高いのまで、店主のおじさんに少しずつ食べさせてもらって味比べをしていました。
鰹節は、「血合い抜き」と呼ばれる鰹節の方が透き通ったキレイなお出汁が取れるので、少し高いのですが何度か買ったことがあります。お出汁を取って使ってみた感想は、なんだか味が薄い?と思っていて、お正月ちょっと奮発したときにしか買っていませんでした。
そう思っていたら、食べ比べをさせてもらっていたうちの子が、「安い方が美味しい!」と、思ったことをすぐに口に出してしまって、え~お店でそんなこと言わないでほしい~と焦っていたら、おじさん曰く、「その通り!血合いがある方が香りとかが濃いんだけどよく分かったね!」とおっしゃられていました。えっ!やっぱりそうだったの~と内心驚きでした。
栄養素はほとんど変わらないそうなのですが、血合いありの方がより鰹出汁としての主張が強く出て我が家好みだったようです。
初めは昆布と鰹節だけでお出汁を取っていたのですが、旨みを求めておじさんに質問すると、鰹節を入れる前に、鯖節を入れてから鰹節を投入してお出汁を取ると美味しいよと教えていただきました。さっそく実践すると、もう鯖節無しには戻れなくなる魅惑のお出汁が取れました。
そんな我が家では、お味噌汁に使ったり、煮物に使ったりと頻繁にお出汁を取るのですが、仕事が忙しかったり疲れているときは、ちょっと楽したいな~と思う日も多々あります。そんな時に出会ったのが、耐熱ガラスで有名なHARIOさんのだしポットでした。こちらはなんと電子レンジでお出汁が取れるんです。
私は前日にお味噌汁を作っておいて、翌朝楽をしたい派なのですが、時間がなくて作れなかったときは、寝る前に昆布と水を入れておいて、翌朝、鰹節を入れてレンジに8分かけるだけで出来立てほやほやのお出汁が完成するので、朝食のお味噌汁作りがとても楽になりました。
出汁の取り方はとても簡単です。まずは昆布とお水を入れておきます。水の量は600mlです。600mlわざわざ量るのめんどくさいな~と思っていたら、本体の方に600mlと表記されていて、そこに合わせて水を入れるだけでいいんです。100mlずつの目盛りが付いているので計量カップとしても使えるし、耐熱なのでちょっとした調理もできる優れものです。
ハリオさんのレシピ通りだと鰹節15gなのですが、我が家では鯖節5gと鰹節10gを入れています。今回はちゃんと量っていますが、いつもは目分量でこんなもんかな~と、わさっと一掴み入れています。水から鰹節が出ているとレンジをかけたときに焦げることがあるので、しっかりと水に浸してください。
あとは蓋をしないで、500wで8分加熱するだけです。
持ち手は細めで、すっきりしていて持ちやすいデザインです。説明書には鍋つかみなどを使ってくださいと書かれていますが、持ち手部分は熱さをそんなに感じないので、使わなくてもひょいっと取り出せます。(気になる方はふきんなど使って取り出してくださいね)
ストレーナーの底にはくぼみが付いているので、本体の淵に引っ掛けられるのですが、この仕様がとても便利です。お出汁を取った後の鰹節は絞らないほうが良いと言われているのですが、こうやって斜めに置いておくと無駄なく最後の一滴まで出汁を落とせるんです。
お出汁を落とした後のストレーナーは蓋を裏返せば置けるようになっているので致せり尽くせりなデザインだな~と使うたびに感動しています。
お出汁のポットは蓋をして冷蔵庫に保存できて、使いたいときにそのままお鍋に移し替えられる注ぎ口付きです。口が広いので洗いやすくて、食洗器も対応しているのがうれしいポイントです。
富士ホーローさんの14cmのミルクパンにちょうど良い量なのでいつもこのお鍋で作っています。
我が家では、多めに作って残ったお味噌汁を何度か温めなおしていると、お味噌の味が濃くなってしょっぱくなってくるのですが、冷蔵庫に保存しておいたこのお出汁を追加で投入して濃さを調整するときによく使います。ひじきや切り干し大根などの常備菜を作るときや、炊き込みご飯に入れたり、お弁当のだし巻き卵や、たこ焼きの生地に入れたりと何にでも入れているんじゃないかというくらい毎日お出汁を使っています。
このポットを使うとお出汁を取るハードルがとても下がると思うので、普段お出汁を取らない方にも是非試してほしい逸品です。