揚げ物をもっと気軽に。油の処理も楽々 美味しく仕上げる方法と調理器具

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揚げ物をもっと気軽に。油の処理も楽々 美味しく仕上げる方法と調理器具

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揚げ物料理を美味しく作るには

油ハネの掃除に油の処理——。美味しいけれど、何かと気を遣うことが多い揚げ物料理。「もっと気軽に揚げ物を楽しめれば…」と思うことはありませんか。
今回は揚げ物料理を、気軽に美味しくサクサクに作る方法を解説します。明日からすぐに真似できるポイントばかりなので、あまり揚げ物をしない方でも問題ありません。
さらに、揚げ物料理で大活躍する便利な調理器具もご紹介します。便利なだけでなく、キッチンに置きたくなるようなおしゃれなものをピックアップしているので、ぜひご覧ください。

揚げ物の基本


なぜか揚げ物で失敗してしまう…。そんなときは、揚げ方が間違っているのかもしれません。
そこで、まずは揚げ物の基本的なコツについて解説していきます。ちょっとしたポイントを意識するだけで、カラッとサクサクな揚げ物を作れますよ。食材の下処理方法から適切な油の量、油切りの方法までご紹介しましょう。

食材の下処理

サクサクな揚げ物を作るために、食材の下処理で重要なポイントは「水分を残さないこと」です。揚げはじめる前に、キッチンペーパーで食材の水分をしっかりと拭き取りましょう。このひと手間を怠ると、揚げ物がベチャベチャになってしまいます。
魚介類を揚げるときは、臭みを抑える下ごしらえも重要。事前に塩を打っておくと臭みが取れますよ。エビやイカは、そのまま揚げると丸まって衣がはがれてしまうことも。切り込みを入れておけば、反りを防いで美しく仕上げられます。

衣の選び方

「揚げ物は好きだけれどカロリーが気になる」と悩んでいる方は多いのでは。衣の選び方を工夫すると、油の摂取量を減らせてカロリ-を抑えられます。
たとえば、生パン粉より乾燥パン粉のほうが油を吸いにくいです。また、パン粉の目の粗さによってもカロリーは異なります。細かいパン粉を選ぶと、油に触れる表面積が小さくなって油の量が少なくなりますよ。

揚げ油の量と温度管理

揚げる具材によって適切な温度は違いますが、基本の温度は170~180度です。火を通すのに時間がかかるレンコンなどは、150~160度でじっくり揚げましょう。魚介類や肉類は長時間火を通すと固くなるので、180~190度ですばやく揚げるのがポイント。
一気に食材を入れると、揚げ油の温度が下がってベチャッとした食感になってしまいます。揚げるときは「多めの油で少しずつ」を意識してみてください。

油切り

油切りを行わないと食材が自身の油を吸って、サクサクとした食感がなくなってしまいます。揚げたあとは鍋の上で食材を軽く振って、油を切りましょう。
そして網の上に、食材同士が重ならないように並べます。食材を立てると油が切れやすくなって、よりカラッと仕上がりやすいです。

IHで揚げ物をするときのポイント


安全性が高く掃除しやすいことから、IHを選ぶ方が増えています。ここからは、IHならではの揚げ物をするときのポイントをご紹介しましょう。「ガスと同じようにIHで揚げ物をしていた」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

揚げ物メニューを使う

IHクッキングヒーターには「揚げ物メニュー」などの油温度調節機能があります。しかし「通常の加熱メニューしか使っていない」という方もいるでしょう。
通常の加熱では油の温度が調節できず、温度が上がりすぎてしまいます。一方、IHクッキングヒーターのセンサーなら油の温度を検知してくれるんです。たくさんの食材を入れて温度が下がっても、センサーによって設定した温度にすぐに戻ります。揚げ物メニューで温度コントロールすることで、失敗せずに美味しく揚げ物を仕上げられますよ。

予熱が完了するまで待つ

IHクッキングヒーターの「揚げ物メニュー」は予熱が完了するまでに少し時間がかかりますが、温度が適切な高さになるまでしっかりと待つことが大事。
揚げ物の基本で説明したように、揚げ物を美味しくするポイントは「適切に油の温度を管理すること」です。温度が上がりすぎても、下がりすぎても食材を上手に揚げられません。

早めに裏返す

IHで揚げ物をするときは、早めに裏返しましょう。ガスよりもIHクッキングヒーターのほうが、鍋底の温度が高くなりやすいです。そのため食材を入れたら、早めに裏返さないと焦げてしまいます。

揚げ物に欠かせない揚げ鍋の特徴とは


揚げ物のポイントをおさえたところで、揚げ物に欠かせない「揚げ鍋の特徴」をピックアップします。素材の特徴を知っておかないと「いつもは失敗しないのに、お鍋を変えたらうまく揚げ物ができなかった」なんてことに。
そこで鉄製・ホーロー製・アルミ製について、それぞれメリットや注意点を解説します。各素材ごとにおすすめのお鍋を紹介するので、お鍋選びで悩んでいる方はぜひご覧ください。

鉄製の揚げ鍋

鉄製の揚げ鍋の特徴は、熱伝導・蓄熱性・保温性が優れていること。食材に素早く熱を加えられてサクッとした仕上がりになるため、多くのプロに愛用されています。重みがある分、安定感があってひっくり返る危険性が低いです。
ただし、鉄は錆びやすいので細かな手入れが欠かせません。錆びる主な原因は、水分や汚れをそのままにしてしまうことです。また鉄製の揚げ鍋は洗剤で洗うと、鍋になじんだ油が洗い流されて焦げやすくなります。
使用したあとは温かいうちにお湯で汚れを落として、水分を飛ばしてから保管してください。鉄は強度が高いので、きちんとメンテナンスすれば長く使用できます。

aikata 鉄製揚げ鍋

鉄製の揚げ鍋を使いたい方には、aikataの鉄製揚げ鍋がおすすめです。鉄製なので熱伝導・蓄熱性・保温性に優れていて、食材をカラッと揚げられますよ。
aikataの商品には、金物の産地・燕三条(新潟県)の技術がつまっています。aikataの鉄製揚げ鍋は、小ぶりでありながら深さがあるのが特徴。側面が調理時の油ハネをガードすることにより、油が飛び散ってキッチンが汚れるのを防げます。aikataの鉄製揚げ鍋を使えば、落ちにくくて面倒な油汚れのストレスが軽減されるんです。
両手で握れる取っ手が付いており、注ぎ口が大きくてワイドです。油の移し替えが楽ちんなだけでなく、側面に油が垂れにくい構造にもなっています。コンパクトでちょうどよいサイズ感のため、収納スペースを削減できるでしょう。
また、油の量を毎回はかるのを面倒に感じる人もいるのではないでしょうか。aikataの鉄製揚げ鍋なら、適量である500mlと最大使用量である800mlの場所に「油量目安ライン」が記されています。調理シーンによって、簡単に油の量を調節できます。もちろん、ガスでもIHでも使用可能です。

ホーロー製の揚げ鍋

金属の表面にガラスを焼き付けて、コーティングした素材をホーローといいます。鉄とガラスのいいとこ取りをした素材といえるでしょう。ホーロー製の揚げ鍋は蓄熱性があるので温度が下がりにくく、揚げ物で重要となる温度管理がしやすいのがポイントです。
表面がガラス質でつるっとしていて、汚れ・ニオイが付きにくいのでお手入れしやすいです。ホーロー製はさまざまなデザイン・カラーの商品があるので、各ご家庭のキッチンインテリアに合うお鍋を見つけやすいでしょう。
硬いタワシで洗ったり高い場所から落としたりすると破損してしまうことがあるので注意が必要です。お鍋にヒビが入ると、そこから錆が発生する可能性があります。

富士ホーロー 角型天ぷら鍋


富士ホーローの角型天ぷら鍋は、スリムなデザインなので少量の油で調理できます。適正油量は約600gで、他の製品と比較して環境に優しいのが魅力です。富士ホーローは、ホーロー製品を手がけて70年の老舗メーカー。シンプルで使い勝手のよいキッチン用品を生産しています。
「食材を揚げようとしたけれど長さが足りない」と困った経験はありませんか。富士ホーローの角型天ぷら鍋は、アスパラガスやエビなどの長い食材を揚げやすい長方形です。
コンパクトなのにしっかりと深さがあり、使いやすさもばっちり。表面がつるりと滑らかなホーロー製品なので、汚れやニオイが付きにくいです。お手入れが簡単かつ、雑菌が繁殖しにくくて衛生的ですよ。
さらに鍋本体と合わせて油切り用の網とバット、温度計が付いています。温度計は0〜220度まで測定できて、防水型なので丸洗いOKです。付属の網は鍋と重ねて収納できるので、使わないときにも邪魔になりません。
※IHの揚げ物モード、天ぷらモードなどではご使用いただけません。

アルミ製の揚げ鍋

アルミ製の揚げ鍋は鉄製やホーロー製のものよりも軽く、女性でも片手で楽々と取り扱えます。そして熱伝導性がよいため、すぐに温度を上げられます。アルミは油を劣化させにくく、油を再利用しても味が落ちにくいですよ。
アルミの表面は柔らかいので、傷が付くと腐食しやすいのがデメリット。また熱伝導性は高いのですが、保温力が高くないので温度管理が難しいです。アルミ製の揚げ鍋で揚げ物をするときは、温度が下がっていないかチェックしながら調理しましょう。

PRINCESS テーブルフォンデュ&フライピュア


日常使いからパーティーまで、どんなシーンでも活躍するPRINCESSのテーブルフォンデュ&フライピュア。1台あれば揚げ物やフォンデュ、煮込み料理、ロースト料理など幅広い調理を楽しめますよ。油切りやフライバスケット、フォンデュラック、スチームトレイなど、調理に必要となる器具が付属しています。
オランダ生まれのPRINCESSのキッチン用品には、機能性とデザイン性が備わっています。鍋は食卓をぱっと明るくするホワイトで、土台は温かみのある竹素材です。便利に調理できることに加えて、食卓も華やぐ万能グッズですね。
温度は80~250度まで調節できて、温度を一定に保てるサーモスタット機能が付いています。揚げ物で失敗するほとんどの場合は、温度管理がうまくできていないことが原因です。温度が適切に管理できれば、安全かつ失敗なく揚げ物料理に挑戦できますね。揚げ物に慣れていない初心者の方でも、使いやすいお鍋です。お鍋はセラミックコーティングされているため、サッと拭くだけできれいな状態を保てます。

ホーロー製の揚げ鍋


揚げ物は「揚げたら終わり」ではありませんよね。揚げ物料理をしたあとの油を再利用するときに、活躍するグッズをご紹介します。便利なグッズを使って、もっと気軽に揚げ物を楽しみましょう。

オイルポット

オイルポットとは一度使用した油をろ過して汚れを除去し、保存・再利用するための調理器具です。網じゃくしで揚げかすを取り除いてから、また保存容器に移して……と油を再利用するための手順って面倒ですよね。オイルポットはこし器が付属していて、使った油をそそぐだけで簡単に処理できます。
オイルポットは、環境とお財布に優しい便利グッズ。ぜひご自宅のキッチンに加えてみてはいかがでしょうか。

富士ホーロー フィルトシリーズ


【富士ホーロー】フィルトシリーズ オイルポット1.0L

まとめ


揚げ物をするときは温度が下がらないように、たくさんの油で少しずつ食材を揚げましょう。そして食材が重ならないように並べることで、油がカラリと切れてサクサク感が生まれます。
IHで揚げ物をするときのポイントは「揚げ物メニュー」を使って適切に温度を管理すること。予熱が完了するまで、しっかりと待つのも重要です。
適切な方法と調理器具を選択すれば、簡単かつ美味しく揚げ物ができます。今回ご紹介したポイントを参考にして、サクサクの揚げ物にチャレンジしてみてください。

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